プロフィール

雨蘭

Author:雨蘭
漫画家。
1999年 快楽天星組でデビュー。(当時別ペンネーム)
2002年 松文館より初単行本「感じる年頃」発行。

2005年に雨蘭としての活動を休眠。
その後、別ペンネームにて主に青年誌で活動し、その間に単行本8冊刊行。
2009年から雨蘭としての活動を再開。2011年ヤングアニマル嵐で「無邪気の楽園」連載開始。2017年9月連載終了。11月よりスピンオフ開始予定。

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「女性の方は降りてください」について

Category : 雑記
土俵で倒れた舞鶴市長を救護する女性に行司が
「女性の方は降りてください」とアナウンスした件について思うこと。

まず救護にあたった女性看護師の勇気ある決断と行動は
人として素晴らしいと思います。

しかし行司に対する世のバッシングには違和感を覚えるんです。

私の見方はこうです。
「女性看護師は、看護師として為すべき事を成した。
 しかし行司もまた行司として為すべきことを成した。
 お互いの立場や常識がぶつかったが、
 行司は実力行使はせず、看護師は実力行使をして、
 市長の命が助かった。」

もう一つ
「行司は軍配を差し違えた場合、自害する覚悟で短刀を懐に入れている。
 そのしきたりと覚悟を世間は賛美し容認してきた。
 しかしいわゆる常識にてらせばそれこそ異常ではないか?
 自害するための短刀を携帯することも、
 その覚悟を要求するしきたりも異常だ。
 なのに何故今回に限って、そのしきたりを守ろうとする行司を
 よってたかって叩くんだ?」


個人的に男女平等の立場や人命第一の考えには共感しますが、
一般常識や共通観念というものが単一であると信じることは
危険なのではないかと思うんです。

社会で生きる人それぞれに宗教上、職務上、立場上の信念があります。
行司のそれは伝統的なしきたりです。
しきたりこそ彼らの憲法であり、大相撲を取り仕切るイベントマスターとして
参加者に従わせる責務があります。

事後的に外野から「命が第一だろ!」と言うのは簡単です。
しかし責任を負った人間の振る舞いはそう簡単ではないでしょう。

日常生活でも立場や信念が違うために
人と考えがぶつかることが多々あります。
自分にとって嫌な考えや受け入れられない価値観があったとしても
それを矯正したり、自分の常識を振りかざして同一化させよう
とするのは傲慢ではないでしょうか。

もっと言うと
「人でなし」の烙印を押された誰かを袋叩きにして
快感を覚えていないでしょうか?

脳科学者の中野信子さんの言葉を借りれば
「シャーデンフロイデ」に支配されていないだろうか?

結果から見れば件の行司の行いは、俗世の常識を逸脱しています。
しかし行司には行司の領分があり、やるべきことをやった…
やってしまったのだろうと思うんです。
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